北海道の家づくりデータベース
旭川エリア版(上川・留萌・宗谷)
2026年(令和8年)7月13日(月曜日)

石山工務店(旭川市、石山実社長)はこのほど、IoTと全館空調の両システムを導入したモデルハウスを旭川市内に竣工した。
同社がIoTシステムを導入するのは初めて。他社のIoT住宅を見学した際に、今後の住宅産業に必要になると判断。昨年6月から導入構想を練っていたという。
IoTシステムは2階を含めて全8回路を設置。各部屋の照明とドアの施錠管理に対応しており、洗い物や子供の世話などで両手がふさがっている時でも操作できる。
同社の担当者は「今後、IoTが普及していく中でユーザーからの問い合わせがあっても対応できるように取り組んだ。工務店で導入しているところは少ないので差別化につながる」と自負する。
冷暖房はシステック環境研究所(東京都、落合総一郎社長)が開発した住宅用全館空調システム「コンフォート24」を採用。コンフォート24は、エアコン1台と複数の送風用DCファンで構成された空調ユニットを室内に設置し、ダクトで各部屋・エリアに分配するシステム。
コンフォート24による全館空調システムは冬期の暖房だけでなく夏期の冷房需要も満たすため、他社との差別化が図れると判断してモデルハウスに採用したという。同社が全館空調を採用するのは初めて。
空調ユニットも熱交換換気システムのような埋め込み型ではないため、メンテナンス性の優位性も感じたという。
これまでコンフォート24が導入された地域の北限は岩見沢市だったが、初めて旭川市にも導入された。
1地域に導入するにあたり、ユニットのDCファンをこれまでの6基から8基に増加した。DCファンを増加することでユニット内に温度むらが発生する恐れがあったが、均一に保つための調整を行い出力を向上させた。落合社長は「寒冷地用として開発するために道内で調査を進めて得られたデータを最大限に活用した」と話し、「地域特有の天候や気温にどこまで対応できるか試しながら改良を進めていきたい」と話した。
モデルハウスの外皮平均熱貫流率(UA値)は0.27W/㎡K。相当隙間面積(C値)は0.16/㎡。窓は高性能トリプルガラス樹脂サッシ。給湯はエコキュート。延べ床面積は159.80㎡で、スーパーウォール工法を採用している。
キッチンを住宅の中心に配置しており、リビングとダイニングのどちらからでも家族の気配を感じることができるのが特長。モデルハウスは7月19日にオープンし、2日間で約50組が来場した。
同社の担当者は「今後は高断熱・高気密住宅へのIoTと全館空調システムの導入を展開していきたい」と話す。