北海道の家づくりデータベース
旭川エリア版(上川・留萌・宗谷)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

(一社)JBN・全国工務店協会(以下JBN)と北海道ビルダーズ協会は7月11、12の2日間、大工の育成をテーマにした「JBN工務店視察研修会」を札幌市と近郊で開催。全国からJBNの関係者ら14人が来道した。
初日は丸三ホクシン建設(石狩市)のモデルハウスと作業場を見学。同社の首藤一弘社長は、道ビルダーズ協会大工育成委員会の委員長を務め、若手大工の育成に取り組んでいる。
その後、札幌市内のホテルで研修・意見交換会を実施。道ビルダーズ協会会員工務店の大工職人など28人が加わり、JBN参加者と意見を交わした。
この中で、首藤氏は自社大工の社員雇用について説明。同社では15人の大工が在籍し、うち20代が最も多く30%を占める。首藤氏は実際の給料明細を見せながら、賃金の決め方などを解説した。また、道具や交通費、現場管理などをポイントにして現金支給する仕組みを紹介し、「賃金とやりがいのバランスが課題」と話した。若手採用のために、同社が学校の企業説明会で行っていることも実演した。
エーステック(札幌市)の竹内裕二社長は、9年前から大工の新卒採用を開始した経緯を説明。「今、大工育成に取り組まなければ間に合わなくなると思った」と振り返った。道ビルダーズ協会によるポリテクセンター北海道の新人大工育成プログラム研修を利用し、9年間で13人の若手大工が育ったと報告。また、同社が施工を請け負っている積水ハウス(大阪市)の教育訓練センター訓練校での新人研修の様子も紹介した。
意見交換会では、「週休2日制でどう現場を回すのか」の質問に、「若手が入るとこれまでの常識が変わる」との答えがあった。「離職率が高いがどうしたらいいか」には、「年の近い先輩がいると辞めない環境になるのでは」との意見が出された。
この他、「採用に関して学校への働きかけは、1社でなく団体で行ったほうがいい」「インターンシップでは、ここで働きたいと思わせる工夫が必要」など、さまざまな意見が飛び交った。夜は交流を深める懇親会が開かれた。
2日目は、エーステックの工場とポリテクセンター北海道の新人大工研修会を見学し、一行は帰路に着いた。