北海道の家づくりデータベース
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2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

北海道職業能力開発促進センター(ポリテクセンター北海道)は4月12日、「見習い大工育成研修会」の初回講習を実施した。参加者たちはこれから3年間にわたる長期の研修を通じて大工の基本技術を磨き、現場のさまざまな場面で関わり合う専門工事の知識も身に付ける。
同研修会は(一社)JBN・全国工務店協会の大工育成プロジェクトの一環として(一社)北海道ビルダーズ協会(武部豊樹、菊澤里志代表理事)が同センターに依頼し、育成プログラムを開発したもの。2017年から毎年参加者を募り、3年間で少しずつステップアップしていく講習を実施している。
この日は丸三ホクシン建設(石狩市)、エーステック(江別市)、船木建設(同)、シノザキ建築事務所(札幌市)、丸大建産(同)の5社から、新人大工5人と大工仕事の経験がない施工管理の社員2人が参加した。最年少は18歳、最年長は33歳、平均年齢は22・3歳のフレッシュな顔ぶれ。そのほか武部建設(岩見沢市)からも3人が今後の研修に参加予定。
大工育成委員会の活動として研修をバックアップしているビルダーズ協会の中田浩司事務局長は「忙しい現場ではなかなか聞けないような細かいことも教えてもらえる貴重な機会。多くのことを吸収して帰り、現場の力になってほしい」と参加者たちを激励した。
毎年、初回講習は大工の基本である道具の手入れの指導から始まる。熟練大工の橋本正治氏が講師を務め、かんなの刃の研ぎ方を実演して見せながら要領を伝えた。橋本氏は「最低でも一級技能士の資格を取り、さらに技術を高めて後輩を育てられる大工になってほしい」と教え子たちへの期待を語った。
最年少の18歳で参加した船木建設の山田滉稀さんは「難しいけど楽しい。しっかり技術を身に付けて、将来、自分の家を建てられたら」と笑顔を見せた。唯一の女性大工の参加者、エーステックの菅原愛美さんは「まだ入社したばかりだけど、やりたかったことができて充実している。女性ならではの仕事ができる大工になりたい」と話していた。
1年目は1回6時間、年13回の講習で部材の墨付けや加工、建て方、小屋組み、断熱気密、ボードの収めなどを学ぶ。2、3年目は給排水、電気、クロスなど木工事以外の専門工事の知識も習得し、現場全体を見通せる大工を目指す。