北海道の家づくりデータベース
旭川エリア版(上川・留萌・宗谷)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

採用に関しては、若い人の力をとても重要視している。人間というのは歳を取るのが早いから。それに家を建てる施主の感性についても、若い人の方が把握しやすいと思う。 それから、女性の社員を重要と考えている。施主との打ち合わせでは基本的に夫より妻がメインになることが圧倒的に多い。最近はインスタグラムから情報収集する人が増えたが、それも妻の方がよく見ている。
現状、うちの事務所のスタッフは女性が多くて、11人のうち7人が女性。その中でお客様と接するのは4人で、全員が二級建築士。会社の考えとしては、建築士の資格がないと接客してはいけないというのが基本にある。今後は女性の大工も採用できればと思っている。設計が女性目線でできても、現場が今のところ男ばかりだから。
大工は全員が社員雇用。採用は技専(道立高等技術専門学院)さんが中心で、それと知り合いの紹介が多い。うちの特徴は大工が若いこと。一番の年長者が48歳だから。10人いて、20代が3人、30代も3人、40代は4人でみんな仲がいい。仕事というのは楽しくなかったら、苦痛になったらダメだと思う。現場へ行くことに抵抗がなく、行ったら行ったで楽しい職場、それが大切だと思っている。 職場環境を整えるため、建設業の2024年問題(時間外労働の上限規制など)に対しても、3月1日から完全週休二日制とした。年間休日は117日。今までも有給休暇はあって、うちの大工たちは全員100%消化している。有休が取りやすいのも大事。残業は月30時間ぐらいが平均値になるのでは。そんな感じで2024年問題に完全対応の体制を今月はその移行期間としてやっていて、4月1日からもう完全にできる。 職人というのは「国の宝」だと思う。職人の地位が高くなれば、なりたいという人が増えるんですよ。 工務店は大工の仕事を一から全部学べる場。うちはマルチ職人化を目指していて、建物の基礎も作れる。外壁を貼るのは当然できるとして、あとは、建具屋さんが制作した建具を取り付けたり、ちょっとしたリフォームならコーキングできたり。もう、この人に頼めば何でもしてくれるという、それが工務店の大工だと思っているので、うちに来たらそういう職人になれる。
だからIEZOWORKに期待するのは、今話した大工さんが国の宝なんだよというところをもっとアピールしてほしい。大工さんに限らず、建具や左官の業界も人がいない。みんな一人前になるには時間がかかる仕事だけれど、その分価値がある。 そして手につけた職は一生無くならないわけで、これはあと10年たったらものすごく重宝されるようになる。年収だって目指すべきは1000万円だと思う。それぐらいの価値はある。現状、工務店の利益率は低いけれど、もっと上げて、大工に還元する。そういうところを目指していきたい。 だからやっぱり、大工や職人さんの地位の底上げにつながるように期待する。