北海道の家づくりデータベース
旭川エリア版(上川・留萌・宗谷)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

積水化学工業(大阪市)住宅カンパニーはこのほど、全国のセキスイハイムの住宅生産工場における生産工程の自動化率を2025年度に90%、30年度に95%まで引き上げる目標を発表した。
同社の住宅生産工場では溶接自動化や部材搬送ロボットの順次導入により生産工程の自動化を進めており、鉄骨住宅を生産する7工場の構造体生産工程自動化率は2022年度中に85%を達成する見込み。
さらに今後も天井フレームの組立て自動化などを推進し、25年度には同90%、30年度には同95%を目指す。この目標を達成することで、主要な構造体の生産工程はすべて自動化された状態となる。
マザー工場と位置付ける東京事業所(埼玉県蓮田市)では、21年5月にユニット構造体組立て設備の大規模リニューアルを行い、大型溶接ロボット12台、部材搬送ロボット2台を導入。2系統あった生産ラインを1系統に再構築した。その結果、22年4月時点で20年比15%の生産性向上と15人工相当の工数削減につながったという。
今後、部材供給ハンドリング技術の開発、内外装や仕上げ工程の自動化拡大など、全工場でさらなる生産性向上を図り、30年には20年比30%の生産性向上と、7工場合計で生産ライン組立て人員約100人工相当の工数削減を目指す。
個々の工場の自動化率は公表されていないが、北海道セキスイハイム(札幌市)によると、本道のセキスイハイム岩見沢工場の自動化率は「7~8割程度」で、全国の他工場と比べ、自動化されていない工程が残されているという。
最も大きな要因は、断熱の仕様などが本州と異なるため、他工場と同じ工程をそのまま導入することが難しく、調整が必要となることだ。
生産工程は大きく分けて、床、天井など各フレームの組立て、天井フレームへの配線、すべてのフレームの合体、組み上がったユニットに内外装や設備の取り付け、検査という流れ。
岩見沢工場では各フレームの組立ては溶接ロボットが行っているが、フレーム同士を合体させる工程では接合部の溶接を人の手で行っている。自動化率アップに向け、まだ具体的な計画ではないものの「この工程を23年度中にも機械化していきたい」としている。
同工場は1日に40ユニット程度を生産できる。住宅1棟は平均13ユニットほどで構成されており、おおむね3棟分相当。現在、ほぼフル稼働状態で月産1000ユニットを超える月もあり、常時50~60人が作業している。
さらなる生産性向上には工程の効率化が不可欠だが、工場のキャパシティの問題もあり、「できる部分から一つずつ検討していく」というのが実情のようだ。