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住宅会社のリフォーム手法 – 笹木産業(滝川市)

住宅会社のリフォーム手法 – 笹木産業(滝川市)

住設メーカーとタッグを組む

カーボンニュートラルに向けて、国は既存住宅ストックの性能向上に力を入れている。先進的窓リノベ2024事業など大々的なキャンペーンが行われ、新築住宅の価格高騰も背景にあってリフォーム、リノベーションに注目が集まっている。住宅業界にとっては、新築の落ち込みをカバーする面からも、リフォーム需要の掘り起こしは大きな課題といえる。そんな中、道内で住設メーカーとタッグを組み、業績を上げている工務店がある。彼らの手法を探ってみた。

リフォームが主軸事業に

笹木産業(滝川市)

笹木産業は、パナソニックハウジングソリューションズ(大阪府門真市)のボランタリーチェーン事業「PanasonicリフォームClub(PRC)」の前身であるリファインに1997年4月から加盟している。 同社は54年の創業以来、新築注文住宅を手掛ける滝川エリアの老舗工務店で、パナソニックとはPRC加盟前からの長い付き合い。従来から新築OB客の修繕はしていたが、パナソニックからの誘いもあり、本格的なリフォーム事業を開始した。「今となっては主軸事業になってきている」と話すのは、同社のPRC店長を務める青沼幸裕氏。 現在は部分リフォームや大型リフォームに加え買取再販も行っている。ここ数年は「建築費の高騰で新築に手が届かなくなった若い子育て世帯の需要が増えている」とし、子育てしやすい家事動線の間取りを取り入れる。「耐震性や断熱性を改善してさらに20年30年と長く住める施工をしている」と語り、「見た目も性能もほぼ新築と変わらない」と胸を張る。 顧客の7~8割ほどはOBだといい、PRCオリジナルの業務管理ソフト「PRCサポートシステム」で4000件ほどある顧客情報を管理。制度が目まぐるしく変わる補助金についても、製品の型番や数量などを入れると対象補助金の目安額が一目でわかるため営業でも役立っているという。 過去に大型リフォームを施工した時にはパナソニックから随時アドバイスをもらい、長期優良住宅認定を取得できた実例もある。「顧客のニーズに応えられるよう、常に制度の変化やトレンドを掴めるようにしておきたい。PRCのフォローは心強い」と、PRCのバックアップ体制の頼もしさを強調する。

■値引き合戦はしない

最近では大型家電量販店がリフォーム分野で地域参入しているが「それほど脅威は感じていない」と話す青沼氏。「安くはないけどしっかりやってくれるよね、と施工の丁寧さで選んでもらえている」という自信がある。同社の長い歴史の中で築き上げてきた地域密着の信頼関係と、パナソニック製品の信用が大きな強みとなっている。 「極端な値引き合戦はしない」という方針で、「値崩れするし、いい仕事もできなくなるから。価格で競争する量販店とは棲み分けできていると思う」と、ブランディングに明確なビジョンを示す。

■地域の信頼に応える


ライフスタイルの変化に対応


見た目も性能も新築同様に

今後の展望としては「この地域のリーダー的な存在として走り続けていたい」と話す青沼氏。道内の多くの地方都市と同様、滝川エリアも古い住宅と年配の住民が多い。「商売的にはもっとリフォームの割合を増やしたほうがいいんだろうけど」と前置きしつつ、「ちょっと直してほしいという困りごとを取りこぼさず対応していくのが自分たちの立ち位置だ」と、地域に根差す老舗としてのスタンスはぶれない。
また、PRCがセッティングするパナソニック製品の工場見学を兼ねた店長会議は「刺激を受けるし勉強になる」と話し、「今後PRCに加盟する仲間が増えて、もっと横のつながりを増やせたら最高の強みになると思う」と期待をのぞかせた。

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