北海道の家づくりデータベース
旭川エリア版(上川・留萌・宗谷)
2026年(令和8年)4月5日(日曜日)

ウッディークラフトは今年2月、釧路市新川町に全館空調のスマート電化住宅を完成させ、モデルハウスとして一般公開している。延床面積103.50㎡の木造軸組工法2階建。近隣に小学校がある立地のため、子育て世帯に向けて快適な住み心地を追求した。
全館空調システムは、キムラ(札幌市)の「エアボレーネクスト」を採用。階段下に25帖用のエアコン1台を設置し、ダクトとパイプファンを通して床下から空気を回す仕組み。1階天井懐に設置した換気ユニットにより、第1種換気で熱交換して床下に送り込んだ外気をエアコンで温度調整するため、夏は涼しく、冬は暖かく、どの部屋もほぼ同じ室温が保たれる。

エアボレーネクスト採用のモデルハウス
給湯はヒートポンプのエコキュート、キッチンにIHクッキングヒーターを使用。スマート電化住宅専用の電気料金プランで夜間や休日の単価が割安になる「エネとくスマートプラン」による光熱費は年間16万円程度。月別の光熱費は、厳寒期の1月が3万円程度と最も高く、夏場の7月が4千円弱と最も安い。また、ハンファジャパンの太陽光発電パネル5.28kWと蓄電池9.9kWを搭載し、大規模停電などの非常時にも電気を確保できる安心感がある。
断熱仕様は、布基礎の立ち上がり部分に押出法ポリスチレンフォーム50㎜+50㎜、土間敷き込みに同50㎜、スカート断熱に同50㎜。外壁は外断熱にA種フェノール樹脂保温板50㎜、軸間に高性能グラスウール16㎏105㎜を充填。天井はセルローズファイバー25㎏300㎜。全窓トリプル樹脂サッシの使用で断熱等級は6超、7未満のUA値0.23、機密性能はC値0.4と、全館空調+高効率設備の省エネ性を最大限に発揮できる躯体性能だ。
リビングを中心としたスムーズな生活動線、コンパクトながら家族とのコミュニケーションが取りやすい間取りも暮らしの快適性だけでなく、冷暖房の効率的な運用と省エネにつながっている。南側の4つの大きな窓は美観や景観とともに日射取得の面でも重要で、冷暖房効率への効果をもたらしている。 同社の北野意咲課長は「エアボレーの採用で夏でも冬でも温度と湿度がむらなく一定になる」とこのモデルの最大の魅力を語る。訪れた見学者も、夏は「空気が爽やか」、冬は「乾燥が気にならない」と好反応を示すという。
同社では、釧路、北見、中標津などに計10棟以上のスマート電化住宅の建築事例がある。加藤孝則社長は「都市ガス、プロパンガス、灯油、電気と様々なエネルギーがあり、施主の好みによる家づくりの選択肢に対応していきたい」としつつ、全館空調や太陽光発電といった新しい時代のニーズに沿ってスマート電化のメリットもしっかりと伝えていく考えだ。