北海道の家づくりデータベース
室蘭エリア版(胆振・日高)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

十勝2×4協会は、新会長に朝日良昌氏(カントリーヴィレッジ社長)を選任した。朝日氏は、技術革新と次世代育成を柱に、ツーバイフォー工法の進化や国産材活用、職人不足への対応に取り組む姿勢を示した。協会活動の「見える化」やSNS活用など広報の強化にも力を入れる方針で、同協会50周年に向けた一歩として、地域や次世代にバトンを渡す基盤づくりを進めたいと抱負を語った。
――会長に正式に就任したのは2月の総会から。ただ、年度替わりが1月なので、実際には12月頃から動いてはいた。会長は私でちょうど10代目になる。 入会は、個人としては約17年前。カントリーヴィレッジとしては8年前から加入している。
――ツーバイフォー工法を、次のステップに進められたらと考えている。
諸先輩方が今日まで積み上げてくれた技術がある一方で、工法そのものは停滞期というか、スキルアップはしても大きな変化がない現状が続いているように思う。
今も現場作業の多くが手作業に依存しており、機械化やパネル化による効率化がまだまだ必要。これはまだ私の中でのアイデアだが、サッシや外装材を組み込んだパネルの段階的な導入も視野に入れていきたい。そのためには、地元企業や工場との協議も必要になる。
その他には、国産材・道産材への切り替えも検討していきたい。
やはり輸入材頼みでは為替に左右されるし、価格も不安定になるとウッドショックで強く感じた。国産・道産材は、価格は確かに少し高価になるが、その分安定供給というメリットがあると考えている。
――今、毎月の例会を、部会ごとの持ち回りでテーマを決めて運営する形で行っている。
協会内の結束の向上が狙いで、企画・運営に多く携わることで協会活動が各々の自分事になればと。例会では課題の洗い出しと議論を行っている。
さらに、議事録の賛助会員への共有も始めた。今までは、月例会を行っても中身が伝わらない部分があったので、そこを改善しようと。協会の活動の「見える化」を進めている。
――職人不足も本当に大きな課題。大工の社員化や、働き方改革への対応、労働環境の改善をますます進めていかなければならない。
また、職人の高齢化が進む中、若者が大工を目指したくなる魅力づくりが急務と考えている。他方で、求人応募がないと言いながら、例えば高校新卒人材の雇用などには二の足を踏んでいる現状もある。求人活動の強化には、業界の意識改革も求められるだろう。
――もう少し長期的に見た若者へのアピールとして、市民向けのDIYイベントやお子さん向けの大工体験イベントも例年行っている。夏休み時期には協会でイベント出展して、ツーバイ材で椅子を作るなどの催しを継続している。
――広報活動は、従来の紙媒体からデジタル中心へと方針転換した。地元新聞の広告も、毎月ではなく年1回に。「十勝2×4」の語呂合わせで、10月24日に全面広告を出している。今後は、インスタグラム、あるいはYouTubeなども含めてSNSの活用に注力していく。
――2027年は十勝2×4協会の創立50周年にあたる。50周年に向けた取り組みについては、具体的な計画はまだない。ただ、これまで協会の活動を支えてきた先輩方に感謝を示し、次の50年に向けての一歩目になるものを残したいと思っている。
――任期中ですべて進めるのは難しいとは思うが、パネル化の推進と国産材への転換、それから職人不足への対応は大きなテーマとして意識している。50周年に向けて、次の世代にちゃんとバトンを渡せるように基盤を作りたい。