北海道の家づくりデータベース
室蘭エリア版(胆振・日高)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

今年10月に創立50周年を迎える北海道セキスイハイムの新社長に4月1日付で着任した。前任は親会社の積水化学工業住宅カンパニー経営戦略部企画部長。
1992年に積水化学工業に入社。05年に社内の海外研修生に応募し、約1年間、北京に語学留学した。09年4月には技術部海外事業推進グループに所属し、同年10月、同社として初の本格的な海外進出となるタイのバンコク都での住宅生産・販売の合弁会社設立に携わった。34年間のサラリーマン生活のうち11年を海外で過ごした国際派である。
「他人の話をじっくり聞くのが自分のモットー。社員には今年が転換期であることを認識してもらい、今までの経験を生かして新しい仕事にチャレンジしてほしい」と期待する。
道内住宅市場については、「厳しい環境が続いているが、安定した経営基盤を築き、成長路線に転換する」と抱負を語る。
その転換戦略の最前線に位置するのが、3月に札幌市西区発寒の分譲地にオープンした3棟のコンセプトモデル「ザ・デザイナーズハイム」だ。工場生産による高い施工品質に加え、ハイエンド層のニーズに応えるデザイン性を兼ね備えたモデルハウスで、「従来と異なる新たな顧客層を取り込みたい」と意気込む。
受注目標も明確だ。札幌圏では2階建賃貸住宅の受注(販売)棟数を増やし、戸建注文(請負)を含めた全棟数に占める賃貸の割合を、前年度の10%から今年度は13%に拡大する。今年度の受注目標は520棟で、戸建注文が380棟、戸建分譲と賃貸住宅を合わせて140棟になる。
「住宅地の地価は下げ止まった」と見て、昨年まで控えていた土地の仕入れを今年から再開した。「ハイムは土地を買ってもらえない」というイメージを払拭するため、不動産業者や同業の住宅会社などに土地購入を強く働きかけていく。
「建売という名称は安価なイメージが強い。当社は分譲住宅の名称に統一して幅広い客層に性能やデザインをアピールしていく」
子会社の北海道セキスイファミエスの代表取締役も兼務する。同社の顧客の大半はセキスイハイムで建てたOB客だが、「定期診断を受注のチャンスと捉え、アフターサービスだけでなく、リフォーム会社として売り上げを4%以上伸ばしたい」と具体的な目標を掲げる。
趣味はバンコク駐在時に始めた硬式テニスと一人旅。誰も訪れたことのない秘境を巡るのが好きで「探検家」を自認する。愛知県碧南市出身、56歳。