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脱炭素を目指した規格住宅

脱炭素を目指した規格住宅

アイ建築工房 全館空調で夏も冬も快適

アイ建築工房(帯広市)は8月26日、十勝管内芽室町に「インディー・ワン スマートウェルネス」のモデルハウスをオープン。同社の新しい規格住宅で、初のお披露目となった。
パナソニックの寒冷地用全館空調システム「P・Air」を採用したスマート電化住宅。1階の天井(2階の床下)に設置したエアコン一台で、夏は家中を冷房し、冬は暖房する。

同社専務取締役の濵木幸浩氏は、「全館空調システムは初の試み」という。採用の理由として、十勝エリアでも夏の気温が上昇し、家づくりに暑さ対策が欠かせなくなってきたことを挙げた。
道内でもエアコンの普及が進んでいるが、リビングや寝室に設置するくらいで本州のように全室に付いている住宅は少ない。「夏も家中を快適にすることを考えたら全館空調に行きついた」と話す。

太陽光発電システムは、北海道電力のリースサービス「ふらっとソーラー」を採用。初期費用ゼロ円で導入でき、施主は毎月定額のサービス料金を支払う。10年後には設備が無償で譲渡されるため、サービス料金の支払いはなくなる。
モデルハウスには、家と電気自動車をつなぐEVパワー・ステーションを設置した。太陽光で発電した余剰電力を電気自動車に充電し、電気自動車から家への給電もできる。停電時にも電気が使え、レジリエンス性を高める。オプションで対応。

濵木氏は、同規格住宅について「なるべくCO2を排出しない家づくりを意識した」と話す。背景には、地元の帯広市が2022年6月に表明した「ゼロカーボンシティ宣言」がある。

地域特性を活かした脱炭素の戦略を描き、50年までに二酸化炭素の排出量実質ゼロ(カーボンニュートラル)を目指すもので、「地元企業としてその流れに乗らなければという思いがあった」と明かす。いずれは太陽光パネルも蓄電池も新築住宅に必須の設備になるだろうとも見込んでいる。
ただ、昨今の電気料金の高騰で「オール電化住宅は光熱費が高い」と思い込んでいる施主は多い。濵木氏は、ヒートポンプを利用するスマート電化住宅なら光熱費を低く抑えられるというメーカーのシミュレーション結果を示し、丁寧に説明していくとする。従来のオール電化住宅に比べて電力消費量が3分の1程度になり、ガスを熱源にした住宅よりも光熱費がかからない試算だ。

モデルハウスをオープンした26、27の2日間は、レクサス帯広とのコラボレーションを行った。レクサスの電気自動車モデルを特別展示し、EVパワー・ステーションで家とつないだ。
両日とも天気は晴れで、冷房していても余剰電力があり、レクサスに充電できた。「車の燃費がゼロになるということもアピール材料になる」と濵木氏は自信をのぞかせた。

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