メディア掲載

〈横顔 HUMAN2020〉辻󠄀木材㈱ 代表取締役社長 辻󠄀 将大さん

今年で創業100年を迎えた辻󠄀木材(北斗市)の4代目社長に、4月28日付で就任した。本州の住宅会社で4年間、現場管理を経験し、2015年に地元に戻った。
機械いじりと建築現場が大好きで、社長になってからも現場に足しげく通っている。大学の専門は文系だったため、7年の実務経験によって昨年、二級建築士の資格を取得した。
就任後に最初に手掛けたのは、ローコスト型住宅から高付加価値型住宅への転換だった。

付加断熱を標準仕様に取り入れ、サイディングも14㎜厚から16㎜厚に切り替えた。換気も3種から1種に変更した結果、UA値はそれまでの0.45W/㎡Kから0.3W/㎡Kを下回るようになり、建築費の平均坪単価も55万円と約25%アップした。「今まで建ててもらった客層の半数は建てられない価格帯になった」が、1棟あたりの利益を確保して経営基盤を固める意向。

商品戦略を転換した背景には「低価格の建売住宅と付加価値を付けた注文住宅に客層が二極化している」ことと、「住宅はこうあるべきという最低限の性能を見える化する」という意図がある。

一方、社名や「来夢ハウス」のブランド名の変更は考えていない。「地元に密着した住宅会社という当社のイメージは十分に定着している」と自負する。
集客方法については、従来はイベントが中心だったが、4月からすべての現場見学会を完全予約制に変更した。その結果、「マイホーム取得を真剣に考えている顧客が予想以上に多いことに気づいた」という。広告やチラシも従来はイベントの告知が目的だったが、4月からは来場予約ページに自動的に移動するように設定した。「広告費をいくら使ったらどの程度の効果を得られるか、少しずつ分かってきた」という。

今後は構造計算による耐震等級3を標準仕様に加え、気密測定もすべて自社で実施する予定だ。BIS(断熱施工技術者)資格も社員全員の取得を目指す。
顧客へのプレゼンテーション力を高めるため、近々モデルハウスを建てる計画。「自社が建てた住宅の魅力を全社員が説明できる住宅会社を目指す」と意気込んでいる。
毎週火曜日に社長自身が講師となり、社内勉強会を開いている。「なぜ高付加価値型住宅が必要か、社員の理解度がようやく高まってきた」と手ごたえを感じている。

趣味はDIY。スキーは準指導員の資格を持つ腕前。函館市出身、37歳。

メディア掲載 トップページへ