メディア掲載

「みどり野きた住まいるヴィレッジ」オープン

南幌町で建築家と工務店がコラボ

道が推進する「きた住まいる」制度の登録メンバーである道内の建築家と地域工務店の6組がコラボレーションし、空知管内南幌町を舞台に家づくりだけでなく豊かな暮らしとまちづくりを提案する新しい住宅展示場「みどり野きた住まいるヴィレッジ」が6月2日、オープンした。2、3の両日、「オープニングフェスタ」と銘打ったイベントを場内の特設会場で開催。モデルハウス内での家具の展示や、建築家と地域工務店、家具職人によるトークショー、町特産品や施設利用券が当たるスタンプラリー、ステージイベントなどを行い、好天にも恵まれ多くの来場者でにぎわった。

5棟のモデルハウス公開

テープカットやトークショーも

「みどり野きた住まいるヴィレッジ」は、道と南幌町、北海道住宅供給公社の主催。道住宅供給公社が分譲する「南幌ニュータウンみどり野」(約700区画)の一角に6棟のモデルハウスを建設するプロジェクト。

大手ハウスメーカーによる住宅展示場と異なり、道央圏にある地域密着型の建築家と工務店のコラボによる展示場で、道建築指導課は「全国的にも珍しく、本州からの問い合わせも多い」という。

昨今、札幌市内の新築需要は土地と建物のセット購入の希望者が多く、土地の確保が課題だが、南幌町は札幌近郊という立地の好条件もあり、出展した建築家や工務店は「新たな需要の受け皿となり得る」と期待している。

オープン式典で、道建設部の平向邦夫建築企画監は「150年前に本道に入植された方々の住宅は寒さとの戦いだった。今は性能の高い家づくりが可能となり、新しい住まいを提案するこの機会にさまざまなアイデアやデザインを暮らしの参考にしてもらい、きた住まいる制度と登録メンバーを知ってほしい」、三好富士夫南幌町長は「我が町は山も海もない全町バリアフリー。それだけに人々は温かい。自然や学校も近く、教育環境も他に引けを取らない。新しい展示場のオープンを契機にますます町の飛躍、発展につなげたい」とそれぞれ挨拶。来賓を合わせた9氏がテープカットし、モデルハウスを順に見学した。

アトリエmomo(札幌市、櫻井百子代表)が設計し武部建設(岩見沢市、武部豊樹社長)が施工したモデルハウス「てまひまくらし」前の特設会場でトークショーが行われ、約40人が参加。櫻井氏と武部建設の金子大介建築部長ら4氏が「家具とイエのお話」をテーマに話題提供した。

南幌町で、暮らしの質を向上させながら豊かな生活を送るためのヒントとして、千鳥状に配置されたモデルハウスの隣地の有効活用案を提言。「畑やガーデニングとして利用し、種の交換など隣家との交流を深めてほしい」(櫻井氏)、「冬には重要な雪捨て場として確保できる」(金子氏)などの意見も出された。

同プロジェクトは昨年春にスタート。道と南幌町、北海道住宅供給公社、6組の登録メンバーのほか、オブザーバーとして北方建築総合研究所、日本建築家協会北海道支部、北海道ビルダーズ協会が参加。耐久性や耐震性など高い住宅性能を確保し、間取りの変更や増築がしやすいなど、いずれも長く住み続けられる家として必要な備えも考慮された設計が特長。

同ヴィレッジの敷地面積は約5000㎡。建築家と地域工務店の6組がモデルハウスを千鳥状に配置して建設。現在は5棟が完成し、残り1棟は7月の着工予定。1棟あたり延床面積は95.50~156.52㎡。土地と建物を合わせた販売価格は3000万円程度に設定。10月末まで展示し、購入希望者には11月以降に引き渡しを開始する予定。

道建築指導課は「プロジェクトは地域工務店の応援と、きた住まいる制度の普及促進が大きな目玉。設計者、施工者とも技術をPRするチャンスにしてほしい」と話し、全国的にも注目される取り組みをアピール。「モデルハウスの早期売却に結び付くよう、バックアップしたい」としている。

メディア掲載 トップページへ