北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)6月10日(水曜日)

北海道建築指導課は11月13日、「ほっかいどう住宅フェア2021@online」をYouTubeライブ形式で開催した。北方型住宅の普及に向けて、一般ユーザーに断熱・気密性能の大切さや本道の家づくりの技術を知ってもらおうと企画したイベント。住宅の一次取得層となる世代に知名度の高いタレントをPR大使に起用するなど、これまでの普及活動にはなかった新たな試みを約3時間の配信に盛り込んだ。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため集客イベントは行わず、オンライン配信のみで開催した。
10月3日にはサッポロファクトリーホールで事前収録が行われ、会場には住宅に関連する研究機関や団体、企業、自治体などがPRブースを出展。
北方型住宅PR大使に選ばれたお笑いコンビ「オクラホマ」の藤尾仁志氏と河野真也氏、HTBの朝の情報番組でスポーツコーナーを担当しているタレントの小俣彩織氏が会場の様子をレポートした。
道建築指導課のブースでは、本道の気候風土に適した北方型住宅の断熱・気密性能と、それによって削減できる光熱費やCO2排出量について担当者が説明。「暖かく快適な北方型住宅で暮らすことがカーボンニュートラルへの貢献にもつながる」と啓発した。
そのほかPR大使がかんな掛けなどにチャレンジする体験企画や、工務店、設計事務所、住宅金融支援機構による「家づくりセミナー」など盛りだくさんの内容を収録し、フェア開催当日のライブ配信と併せて動画を公開した。
当日のライブ配信は、武部建設(岩見沢市)の本社に併設された多目的ホール「結ホール」から中継。PR大使の3人と司会者の北川久仁子氏が進行役となり、事前収録の模様を紹介した。
道立総合研究機構理事の鈴木大隆氏、アトリエmomo主宰の櫻井百子氏も中継に参加し、「わたしの北海道の住宅性能について」をテーマにトークセッション。PR大使の3人が一般ユーザーの目線から住宅性能に関する素朴な疑問をぶつけ、専門的で難しくなりがちな話題を分かりやすく視聴者に伝えた。
ライブ配信は約200人がリアルタイムで視聴。道建築指導課の担当者は「専門的なオンラインイベントとしては悪くない数字だと思う」と手応えを語った。現在も公式サイトにアーカイブ動画を公開中。北方型住宅の普及には継続したPR活動が不可欠として、イベントを企画運営した同課内の担当チームは解散せずに今後も活動を続けていく。
~トークセッション(一部抜粋)~
道総研・鈴木理事 × アトリエmomo・櫻井氏 × PR大使
小俣 子どもの頃に住んでいた家は暖房しているリビングだけが暖かくて、他の部屋はとにかく寒かった印象です。
鈴木 昔はいくら暖房をしても暖まらない家が多かった。断熱・気密性能を高めたことでリビングだけではなく家全体が暖かくなり、家の中をフルに活用できるようになったんです。
櫻井 設計者の立場からすると、家全体が暖かくなったことで家の隅々まで使用できる自由度の高いプランを提案できるようになりました。
河野 昔の家と今の家だと気密性はそんなに違いますか?
鈴木 全然違いますね。昔の戸建住宅は隙間が多く、そこから外気が入っていましたが、北方型住宅など今の住宅は隙間が小さくなり、隙間風が入ってくることはほとんどありません。新鮮な空気を取り入れるためにデザインしてわざと隙間を作ることはありますが。
藤尾 あえて隙間を作るぐらい技術が発展してきたのはすごいことですね。
河野 かつての戸建住宅は「築年数が経つと建物の価値がなくなる」と言われていましたが、今はどうですか?
鈴木 北方型住宅は長持ちする住宅。2〜3世代に渡って住める性能になっています。