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全国削ろう会北海道いわみざわ大会

全国削ろう会北海道いわみざわ大会

大工の技、日本一を決定

ほっかいどう住宅フェアの連携イベントとして、「第38回全国削ろう会北海道いわみざわ大会」が10月15、16日の2日間にわたり、岩見沢スポーツセンターで開催された。

木造建築のプロもアマチュアも問わず、全国から集まった参加者がかんなの薄削り日本一を競い合う大会で、毎年会場を変えて行われる。道内の開催は2003年の小樽大会以来2度目。

同大会実行委員会が主催し、大工ネットワーク北海道と(一社)北海道ビルダーズ協会が共催。道ビルダーズ協会の武部豊樹代表理事が大会長、大工ネットワーク北海道の船田慎人代表が実行委員長を務めた。

競技は4部門に分かれ、一般の部137人、学生の部40人、女性の部13人、五寸かんなの部14人が出場。参加総数は197人だった。
決勝は予選を勝ち抜いた出場者が一人ずつ順に技を披露した。制限時間5分以内で何回でも削ってよく、自分の納得のいく薄削りができた段階でストップをかけて測定してもらう。中には時間ギリギリまで粘る姿も見られた。観客は、一人が終わるたびに温かい拍手を送っていた。

削る木材は通常はヒノキを使うが、北海道大会ということで決勝の一般と五寸かんなの部は道産カラマツ材が用いられた。女性と学生の部はヒバ材だった。ヒノキとは異なる削り心地に選手たちは戸惑いながらも意欲を見せ、楽しんでいる様子だった。

 

1位は、一般の部が近藤孝則さん。今回が10回目の挑戦で初めて優勝を飾った。愛知県で手刻みの家づくりにこだわるコンドウ建築の副代表で、「やっと勝つことができて嬉しい」と喜びを噛み締めていた。

女性の部は佐藤さくらさん。初参加で初優勝に輝いた。愛知県出身で職業は介護士。大工に憧れ、地元の工務店の元で技を磨いた。「素人だが環境に恵まれた。教えてくれた工務店の方々のおかげ」と笑顔で感謝を述べた。
学生の部は新潟県から父親と共に参加した中学1年生の渡辺匠智さん、五寸かんなの部は千葉県の栗原郁夫さんがそれぞれ1位を獲得した。

また、地元開催で設けられた北海道枠では、一般の部1位に岩見沢市の武部建設の若手大工、有ノ木巧さんが選ばれた。女性の部は同じく武部建設の柳原万智子さん。学生の部は道立札幌高等技術専門学院2年生の野呂夏鈴さんが1位になった。

 

この2日間で多くの一般観覧者も来場した。かんな削りの体験会や木の削り花のワークショップ、木育の体験学習などのイベントが開かれ、親子連れなどで賑わった。会場の外には、さまざまなキッチンカーが並んだ。

「現代の名工」として知られる鵤工舎(栃木県塩谷町)の小川三夫棟梁も大会を見守り、「遠いところから来た人もいて、みんなで技を競い合うのが楽しそうに見えた。交流することが井の中の蛙にならないためにも大切」と話していた。

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