北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)6月10日(水曜日)

地域に根差した工務店のグループ、アース21(菊澤里志会長)は9月19日、「太陽光発電設置にともなう現場施工勉強会」を開催した。16社37人が参加し、太陽光発電システムの全体を通した施工方法などについて学んだ。
シノザキ建築事務所(札幌市)が実際に施工する岩見沢市内の現場を見学し、パネル施工の実演なども行う予定だったが、当日は雨天となったため武部建設(岩見沢市)岩見沢事務所に併設の「結ホール」で勉強会を行った。
シノザキ建築事務所の篠崎廣和社長と、PVソーラーハウス協会(茨城県龍ケ崎市)北海道事務局工務店支援室の酒井信二課長が講師を務めた。
始めに、屋根上での作業の手順を墨出しから順を追って解説。1500㎜四方ほどの屋根の模型と実物の抑え金具を使用し、酒井氏が架台設置の流れを実演した。
パネルの設置では、実物の太陽光モジュールを使用し、モジュール接続の基本や、配置計画の企画方法とパワーコンディショナー(パワコン)選定の関係性など、実際の現場の配置計画図や配線系統図なども使用して詳細に解説した。
ケーブルの取り回しやアースなどの施工のポイントにも触れ、どこからが電気工事技師の作業になるかなどもレクチャーした。
参加者からは屋根上の日照環境とモジュールの配置計画の関係について多くの質問が上がり、篠崎社長は、「日照をシミュレーションするソフトも使用するが、経験に基づいた予測が必要になる時もある」と難しさを語った。
後半は、パワコンと蓄電池の設置、分電盤の配線概要からV2Hの予備配線までを解説。
「パワコンは設置位置を検討する際に熱と湿気を避ける」といった基本から、連携ブレーカーの選定基準までレクチャーしたほか、V2Hについては、「新築時に設置しなくても、将来のために配管だけは入れておくとよい」と話し、施工案をアドバイスした。
そのほか、パワコンと蓄電池にV2Hも一括で連動するシステム「トライブリッド」を紹介。
すべて直流で連動するためロスが少ない。「まだまだ価格が高いのでこれからの設備になる」としながらも、今後のキーワードになるだろうと話した。
篠崎氏は勉強会について、「最も大切なのはユーザーのために正確な工事をすること」とし、その目的を強調。「今後も会員同士でお互いに勉強する機会を持てれば」と述べた。