北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)6月10日(水曜日)

若手の採用は会社全体の世代交代が前提にあり、経営者、大工、事務所スタッフの三つに分けて考えている。 大工については、北海道ビルダーズ協会(武部豊樹、菊澤里志代表理事)の大工育成活動と軌を一にしてやってきた。JBN全国工務店協会のガイドラインに沿って2018年から取り組み、これまで9人の新卒者を採用。現状で7人が残っている。今年の4月にも一人入社が決まっている。基本的には新人を育てたいと思っている。
道ビルダーズ協会では、バスを仕立てて学生の現場見学会を行ってきた。その中で関心のある人たちを、次に企業の見学に誘う。見学した結果、さらに興味があれば、今度はインターンシップで受け入れる。その後はお見合いと一緒で良ければぜひ入社してくださいとなる。これはうちの会社の場合だけれど、段階を踏むのはミスマッチを防ぎたいから。
企業見学会、インターンシップを経て入社というプロセスは、大工に限らず設計や施工管理などの事務所スタッフも同じで、まず体験してもらう。
ただ、ここまで興味を示してくれる人は少ない。求人市場というのは、ボクシングなどと違ってランクのないフルオープン。建設業に限らず、あらゆる企業が入ってくる。とくに今は売手市場だから、求人票を出すだけでは無理がある。 なんとか工夫しなければならないということで、求人の前段階として学校との付き合いを重視している。小学校から大学まで、道ビルダーズ協会が地域の工務店の立場を知ってもらうための活動をしている。そうした団体の活動と自社の取組みをリンクさせているのが武部建設の状況。例えば、地元の小学校で大工の出前授業を行っている。中学校はキャリア教育の一環で、会社見学と授業を組み合わせる。 高校は個別に対応。地域に対する生徒の問題意識を共有してどんな対策ができるかといった模擬授業を行ったり、大工志望じゃなくても建設業界に興味のある生徒をインターンシップで受け入れたり。そのまま就職につながるわけではないけれど積極的に協力する。そうして就職担当の教師とコネクションを作っておくと、大工志望者がいたときに優先して紹介してくれるようになる。同じように専門学校や大学の先生とも普段からの付き合いを大切にしている。
IEZOWORKに期待するのは、記事を読んでうちに応募してくれる人がいること(笑)。 ポータルサイトというのであれば、北方型住宅など我々はこれまでハードのほうから発信してきた。だから、それを担う人まで入れてトータルに発信してくれたらいいと思う。 北方型住宅は高気密高断熱の技術面で進めてきたけれど、それを現場で具現化する職人に関しては北海道の団体で積極的なところはなかった。それで、全道団体である道ビルダーズ協会が本格的に取り組む。これが、私が協会の代表になった時の大きな目標だった。ということで技能者の部分もぜひ発信してほしい。