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大工ネットワーク北海道「第6回削ろう会」

競い合って交流深まる

大工ネットワーク北海道(船田慎人代表)は6月28日、「第6回北海道削ろう会交流大会」を岩見沢市のイベントホール赤れんがで開催。(一社)北海道ビルダーズ協会(菊澤里志代表理事)が共催した。
削ろう会は、かんながけの技術を通して大工技術の向上や職人同士の交流、新人大工の育成のための仲間づくりなどを図るイベント。一般の人も見学や体験ができる。

今年は薄削りの競技に、学生の部は札幌、旭川、帯広の三つの高等技術専門学院と札幌工業高校から計37人の生徒が参加。一般の部は全国から大工やかんながけの愛好家ら57人がエントリーした。競技は、かんなで削った数ミクロン(1000分の1)の薄さを競いあう。判断基準は計測器による3点計測で、合計の少ない⽅から上位とする。
それぞれの部で予選を勝ち抜いた5人が決勝に進み、一人ずつ持ち時間3分の中で薄削りを行った。上位3人が入賞し、かんなや天然砥石の賞品が授与された。

 

学生の部で優勝した田中さん

学生の部は、旭川高等技術専門学院2年生の田中佑真さんが記録合計67ミクロンで優勝。田中さんは、「入賞を狙って練習に励んできたが、優勝できるとは思わなかった」と喜びを語った。田中さんは父親が大工で建設会社を営んでおり、卒業後の入社が決まっているという。「小さい頃から将来は大工になると自然に思っていた」と笑顔を見せた。

一般の部の優勝者は、福岡県から参加した井本輝正さんで、記録合計は52ミクロンだった。井本さんは、神社仏閣の建築を行う尾塚建設(福岡県古賀市)の大工職人。削ろう会の全国大会で史上初の2連覇を成し遂げた実力者だ。「北海道は3回目の出場で、初優勝できて嬉しい」と満足した表情を浮かべた。削ろう会について、「さまざまな人と知り合い、交流できるのが一番のだいご味」と遠方から参加する意義を語った。
競技の他、大工道具実践講習会もあり、鵤(いかるが)工舎(栃木県塩谷町)の小川三夫棟梁の監修のもと、(公財)竹中大工道具館技能員の久保正幸氏と全国削ろう会世話役の川口泰弘氏が講師を務めた。
また、会場には透き通るように薄い削りくずで造花を作る「削り華フラワーコーナー」や、地元の岩見沢農業高校森林科学科の生徒による「木育コーナー」が設置され、子どもたちが作品作りを楽しんでいた。
大会運営に携わる武部建設(岩見沢市)の武部豊樹社長は、「大会も6回目となり定着してきた。記録を出すのに意欲を持って参加する若者が増えたと思う」と話し、大工として建築業界に入ってくれたらいいと期待を込めた。

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