北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)6月10日(水曜日)

北海道職業能力開発促進センター(ポリテクセンター北海道)は4月10日、2026年度「見習い大工育成研修会」の初回講習を実施した。武部建設(岩見沢市)から3人の新人大工が参加し、3年間のカリキュラムを通じて大工の基本技術を身に付ける他、電気・給排水・クロス貼りなどの専門工事の知識も学ぶ。
同研修会は(一社)JBN・全国工務店協会の大工育成プロジェクトの一環として(一社)北海道ビルダーズ協会が同センターに依頼し、育成プログラムを開発したもの。2017年度から毎年参加者を募り、3年間の課程を実施している。
研修のスタートにあたって参加者たちを激励したビルダーズ協会の菊澤里志代表理事(キクザワ取締役)は「大工は長く続けられる仕事で、皆さんは金の卵。手に職を持っているとAIに取って替わられることはない」と強調。大工の心構えとして「いま住宅が非常に高価になっていて、皆さんの仕事ぶりが価格に見合うか厳しい目で見られる。お客様の大切な財産を担っていることを忘れないでほしい」と呼び掛けた。
毎年、初回の研修はかんなの手入れから。講師を務めるベテラン大工の橋本正治氏は「技術は体験。自分でチャレンジしないと身に付かない。受け身ではなく自分からどんどんチャレンジして」と話し、慣れない手つきの新人たちを温かく見守った。
1年目は1日6時間、年15回の講習で部材の墨付けや加工、建て方、小屋組み、断熱気密、ボードの収め方などを学ぶ。2年目は型枠やツーバイフォーパネル加工、給排水、電気工事、クロス貼りなど多様な工事について学び、現場全体を見通せる大工を目指す。