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ウィズコロナのWeb活用 工務店の取組みを探る vol.4

イネスホーム インテリア写真を発信

インスタでファンとつながる

■感性のままに投稿

フェイスブックやインスタグラムといったSNSを自社のPRに活かそうと考える工務店は多い。新型コロナウイルス感染症拡大をきっかけにWeb活用の重要性が増したことで、SNSの注目度も高まっている。しかし、いざSNSを開設しても「投稿するネタがない」「フォロワーが増えない」といった悩みを持つ会社も多いのが実情だ。 イネスホーム(札幌市)は2019年にインスタグラムの企業アカウントを開設。独自性のある投稿によってファンを増やしてきた。同社の村田豪営業課長は「たいそうな戦略は立てていませんよ。感性のままにスタッフが投稿しています」と笑うが、そこには同社ならではのポリシーがあった。

■暮らしに楽しさを

同社のインスタグラムはインテリアやテーブルコーディネートなどの写真が豊富に投稿されている。自社の物件やモデルハウスをPRしようとすると外観や部屋全体の写真が多くなりがちだが、同社の投稿写真にはあまり見られない。 インスタグラムに投稿しているのは同社の女性スタッフがメイン。「スタッフには可愛いものやワクワクするものを見せようとだけ伝えている。細かな指示はしていない」と村田氏はインスタグラムの運用方針を語る。

実際に投稿した写真

これは「暮らしを楽しんでもらいたい、そして自分たちも楽しみたい」というスタッフたちの想いからたどり着いたようだ。インテリアや雑貨などの可愛いものは「家の中で楽しく過ごしてもらう」ための一つのアイテム。家全体や部屋全体だけではなく、インテリアも含めて細かなものから暮らしを楽しんでほしいという同社の考えをインスタグラムで表現している。インスタグラムの表現を「可愛いものやワクワクするもの」で統一させるため、過去のイメージに合わない投稿を削除したこともあるという。

■オーナーに向けて

「投稿による集客はあまり期待していない。とにかく見て楽しいものを」と村田氏はインスタグラムの役割を語る。同社はインスタグラムで広告配信もしており、モデルハウスや見学会のPRは広告配信がメインだ。「広告にはモデルハウスの外観写真などを載せている。投稿写真も外観などが同じような写真ではせっかく見に来てくれたのにつまらない。インテリアなど広告には載せないイネスホームの違う部分を見てほしい」と役割分担が重要と強調する。「気持ちとしてはオーナー様に見てもらいたくて投稿している」と村田氏が話すように、同社にとってインスタグラムはファンとつながり、ファンを育てるためのツール。オーナーからは「インスタグラム見ているよ。今回のインテリアのセンスもいいね」という声を聞くこともあり、評判は上々。「当社は紹介受注の割合が多い。ファンを大事にしてファンとつながり続けることが将来的な仕事につながる」と短期的な集客に追われるのではなく、長期的な目線でインスタグラムを運用している。

■ルールを設けない

ブログやSNSの投稿は頻度も大事だと言われるが、同社ではインスタグラムの投稿に関して細かなルールは設けていない。「週に1〜2本くらいは投稿しようとスタッフと話しているが、細かく管理したことはない」と語る。「細かく管理すると投稿しなければならないというプレッシャーから無理な投稿も出てくる。スタッフが楽しみながら、発信したいと思えるものだけを発信するからこそ当社の良さが出てくるのではないか」とスタッフが前向きに取り組むことで、良い投稿ができると考えるからだ。
「当社は女性目線での家づくりが特徴で、インテリアコーディネーターもこだわりを持っている。インスタグラムは結果的に自社の強みを打ち出すことにつながっている」と自然に同社のこだわりを発信する場となっている。インテリアコーディネーターのこだわりが世の中に発信されることで、スタッフのモチベーションアップにもつながっているそうだ。

村田氏は「写真を見たお客さんから『この人に頼みたい』とインテリアコーディネーターにファンが増えて、家づくりを進めることがあってもいい」と期待している。
同社の「楽しんでもらいたい」という想いやファンを大事にする姿勢はオーナーや見込み顧客に確実に伝わっている。今後もファンを増やしつづけ、自然な形で新たな動きを生み出していくだろう。

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