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YUCACOビルダーズクラブ 札幌で大会開催

YUCACOビルダーズクラブ 札幌で大会開催

全館空調の価値共有し連携強化

全館空調システムYUCACOを採用する工務店の団体YUCACOビルダーズクラブは、7月9、10の両日、東北・北海道支部大会を開催した。初日は札幌市内のホテルで勉強会を行い、同会会長であり東京大名誉教授の坂本雄三氏や同会顧問で日本大工学部准教授の井口雅登氏が講演するなどした。二日目は現場見学会が行われ、会員のアルティザン建築工房(札幌市)、リッド(同)、山下ホーム(同)の各現場を視察した。

1日目の勉強会は、同会員約100人が参加。本道や東北の会員だけでなく、埼玉県や愛知県などから訪れる会員もいた。
冒頭、東北・北海道支部の支部長を務めるリベスト(岩手県奥州市)社長の相原一徳氏が開会のあいさつに立ち、住宅業界の厳しい現状を指摘。そのうえで「このような時代に生き残るには『武器』が必要」とし、YUCACO導入による差別化の意義を強調した。
坂本会⾧が講演「高断熱時代に最適な空調」
坂本氏は高断熱住宅の普及に対応した空調システムの重要性をテーマに講演を行った。

今後ますます高断熱化が進む日本の戸建住宅には合理的かつ効率的な空調システムが必要とし、「YUCACOは、住宅内の空気を循環させる構造により、シンプルな機器構成でも温度制御を適切に行える」と強調した。
また、自身が理事長を務める(一社)20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会(HEAT20)が新たに冷房期の性能水準を発表したことにも触れ、「これまで冬期暖房を中心に議論されていた断熱性能が、今後は冷房にも影響を与える」と説明。
国のエネルギー政策について「化石燃料の使用量削減と電化への転換が進む中で、空調機器の高効率化と住宅の高性能化が一体的に求められる」とし、「高性能住宅に適した空調技術の普及が急務」とYUCACOの展開に期待を示した。
井口顧問「冷房対応力も問われる時代」
続いて、井口氏が登壇し、「これから求められる全館空調の将来像」について講演した。

国内外で進行する気候変動に言及し、「北海道やヨーロッパでも、年々夏季の冷房需要が増加している」と指摘。札幌気象台のデータなどから近年の気温の上昇は数値としても裏付けられていると説明した。
道内の住宅におけるエアコンの普及率も約4割に増加していることから「今後は暖房専用の電気パネルヒーターから冷暖房兼用のシステムへ移行する必要性が高まっている」と述べ、エアコンによる冷房・暖房を兼ねるYUCACOシステムの北海道における有効性に期待を表した。
一方で井口氏は、YUCACOシステムが現行のエネルギー評価プログラム(Webプログラム)に対応していないことが課題と指摘。「現在はWebプログラムで評価できないため、制度上はないことになってしまう」とし、評価制度への対応が今後の普及拡大の鍵であると訴えた。
Webプログラムへの実装に向けて井口氏は、「計算のためのプログラムは完成した。今は結果の実証を重ねる段階に来ている。みなさんにも意見をもらいたいので、興味のある方はぜひ協力してほしい」と呼びかけた。

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