北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)5月24日(日曜日)

藤城建設(札幌市、藤城英明社長)は8月28日、佐藤木材工業(北斗市)、高橋産業(札幌市)の2社と共同で大型パネルを使った住宅建築工法の開発に着手したと発表した。
7月17日に藤城建設の敷地内でパネルの原寸模型を使った建て込み実験を行い、搬入から完成までの工程を検証した。
藤城建設は主力のローコスト住宅「ゆきだるまのお家」の新たなプランとして、年内に札幌市東区にモデルハウスを着工、本格的に受注を開始する。この実験は、(一社)新木造住宅技術研究協議会(新住協)のプロトタイプの大型パネル化実験を兼ねているという。
実験に使われたのは幅182㎝、273㎝、364㎝の3種類の2×4パネル。8トントラックでパネルを現場に搬入後、わずか1時間半で屋根パネルの施工を完了した。今後はサイディングもプレカットして壁パネルと同時に施工することも視野に入れている。
藤城社長は、既存の大型パネル工法による全国の建築現場や大学の施工実験を視察した結果、道内のプレカット工場でパネル化することで製造委託費や運送費を削減できると判断。今年6月から苫小牧市内にプレカット工場を持つ佐藤木材工業と共同で開発を進めてきた。実際のパネル製造と運送は高橋産業が担当する。
全国的に職人不足が深刻化するなかで、道内でも大型木質パネルを使って戸建住宅を建築するビルダーや工務店が増えているが、関係者によると、「道内業者が共同でパネルを開発するのは初めてではないか」と言う。
藤城社長は「どの程度の省力化になるかは、モデルハウスで検証する。パネル化によって若手大工の仕事量が増えて給与もアップし、若い人たちが大工という職業を選びやすい環境をつくりたい」と意気込む。