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【横顔 HUMAN2024】藤城建設 代表取締役社長 川内玄太氏

【横顔 HUMAN2024】藤城建設 代表取締役社長 川内玄太氏

工務店道に生きて街のヒーローに

創業社長の藤城英明氏(現会長)からバトンを受け継ぎ、8月1日付で新社長に就任した。創業者が築き上げてきた「藤城建設らしさ」を大切にしながら、社員一人ひとりが力を発揮できる職場環境をつくり、地域の顧客に寄り添った家づくりをさらに追求していく。
大学卒業後、札幌市内の設計事務所勤務を経て2013年に藤城建設に入社。23年に常務取締役となり、次期社長の話は聞いていたが、交代のタイミングは思った以上に早かったという。

同社は9月が決算期で、就任から目まぐるしい時間が続いたが、多忙の中、決算手当支給の際に42人の社員全員と面談した。「藤城会長が幹部も若手も関係なく対話を大事にしてきたので、自分もまず社員と話したいと思った。一人ひとりの人となりや環境を知って、それぞれに最適な働き方を考えるのが自分の仕事」と強調する。
10月1日から始まった33期目はすでに70棟以上、同社が施工できる上限棟数の7割は決まっている状態。「半年先の数字が見えていれば常に先手を打って次の方針を決められる。そのために各部署から四半期ごとに収支を出してもらって、状況が見えるようにしている」と、常務の時から経営安定化への準備を進めてきた。

現在、人事・採用担当専任の社員を置いて体制強化に努めている。最低でも45人、理想は50人で年間100棟体制だ。「ありがたいことにいまは次から次に仕事がある状況で、みんな目の前の仕事に一生懸命。ただ、マンパワー頼りでは限界がある。個々のお客様に寄り添う藤城建設の家づくりを続けていくためには、人数も配置も最適な状況を整えていく必要がある」
17年に建てた自邸が日本エコハウス大賞の優秀賞を受賞し、「そこから自分の方向性が定まった」と振り返る。その後20年に建てた「ノースランドプライド・モデルハウス」は23年度のSDGs住宅賞で入賞。この2棟の特長を併せ持ち、性能にもデザインにもこだわりながら、太陽光発電で消費エネルギーも削減し、コンパクトで一般ユーザーの手が届く価格に抑えた「北海道エコハウス」を目指していく。

大工職人の父の背中を見て育ち、街の人たちのために働くヒーローとして「工務店道に生きる」ことを仕事の中心軸に置く。だからどんなにデザインや性能が優れた家であっても、「それが高所得層だけのものでなく、普通の人が買える家じゃなければ藤城建設が建てる意味がない」と考えている。
高校時代はサッカーの名門校で部活動に打ち込んだが、大学のゼミで建築にのめり込み、以来その道にどっぷりの「建築バカ」と自称する。オホーツク管内美幌町出身、42歳。

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