北海道の家づくりデータベース
函館エリア版(渡島・檜山)
2026年(令和8年)4月5日(日曜日)

北海道次世代の会は12月2日、「モデルハウス見学会&意見交換会」を開催した。同会会長の菊澤章太郎氏(キクザワ、恵庭市)が呼びかけ、同社の新モデルハウス(恵庭市和光町)を会場にして行われた。会員約20人が参加した。
菊澤氏は「単なる見学にとどまらず、相互に気付きや知見を共有できる場としたい。忌憚のない意見や建設的な助言、日頃の課題などについても率直に意見交換できれば」とあいさつした。
モデルハウスは、延床面積約100㎡の木造2階建枠組壁工法。「住宅は35坪が標準」「広いほど良い」といったユーザーの固定観念に疑問を投げかけることを狙って企画したといい、30坪に、部屋構成、収納力、開放感、質感、意匠などを過不足なく落とし込んだ「必要十分を見極めるモデル」と菊澤氏。「面積ありき」の家づくりの考え方そのものを見直す同社のベンチマークとして位置付けたという。
2階リビングの採用や一般的に要望の多い南面の大開口・掃き出し窓をあえて設けないなど、従来の「当たり前」を再検討。南面に開口を大きく取るのではなく四方採光による明るさの確保など来場者に「どう感じるか」を問いかける構成と説明した。

2階のリビング
UA値0.17、C値0.29、第一種熱交換換気、暖冷房はエアコン1台で行う全館空調を採用。予備暖房として玄関土間下に温水パイピングを施した。屋根に太陽光パネル8.1kWを搭載し、蓄電池7.1kWhも設置。電力の自家消費を意識した構成とした。他方で、給湯はエコジョーズを採用し、ガス衣類乾燥機「乾太くん」も採用した。床材は道産無垢材を用い、1階、2階で樹種を変えるなど実験的な取り組みも。
参加者は自由にモデルハウス内を見学しながら、菊澤氏や同社スタッフら、参加者同士アットホームな雰囲気で意見交換を行った。中でも話題を集めたのが、全館空調システムと、1階和室のデザイン。全館空調は、同社が独自に設計、施工しており、外気と室内戻り空気を空調室で混合し、各室へダクトで送風する方式。菊澤氏は、「自邸に設置してデータを収集し、実用に落とし込んだ」と話す。
和室は、変形畳が採用されており、斜めにカットされ「台形」になった形状が特徴的。見学会にも参加し、畳を担当した和創(札幌市)業務部長の三津谷英仁氏は「制作は苦労したが、いいものができたと自負している。この畳を見てもらうだけでもモデルハウスに来てほしい」と話していた。

変形畳が映える和室