北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

地域に根差した工務店グループ、アース21(菊澤里志会長)は4月18、19の2日間、2023年度の定時総会を札幌市内で開催した。
18日は総会で、22年度の活動報告、決算報告、会計監査報告および23年度の活動計画案、収支予算案をいずれも賛成多数で承認した。
菊澤会長は23年度の基本方針の中で、現場見学会などの例会を活発に行い、学び、指摘し合ってお互いにスキルアップしていこうと呼びかけた。
会員工務店5社による「今後の我が社の営業戦略」をテーマにした発表も行われた。
芦野組(旭川市)の芦野優作常務は、住宅の性能に関わらず価格高騰や社会情勢で光熱費が影響を受ける現状を指摘し、影響を受けづらい熱源として「薪ストーブがメインの住宅を打ち出していきたい」と語った。
武部建設(岩見沢市)の武部豊孝常務は、大工職人を抱える強みから北海道開拓の村の復元や、ワイナリーの建築を多数手がけた実績を報告。「非住宅分野で何か一つ他社にない強みがあると会社としていいのでは」と提起した。
キクザワ(恵庭市)の菊澤章太郎専務は、性能とデザインの品質は落とさず、コストダウンを図っていく必要性に触れ、「30坪で3000万円ほどのコンパクト住宅の提案力を強化していきたい」と述べた。また、Z世代を見据えた新しい住宅づくりを考え、価値の再定義が必要と訴えた。
岡本建設(十勝管内幕別町)の岡本渉社長は、プロバスケットボールチームのレバンガ北海道との「SDGsパートナー契約」の締結を報告。町内の小学校にバスケットボールを寄贈するなどのイベントを行う。「子どもや若い人に建設業への関心を持ってほしい」と語り、住宅に関する出前講座なども今後取り組んでいきたいと話した。
郷土建設の中泉孝彦社長は、モデルハウスは雰囲気づくりが大事として、自然素材や現しで印象に残るものを建てると述べた。経営理念に「満足から感動を」を掲げ、「お客様の期待値を少しでも上回ったところに感動が生まれる」と強調した。
翌19日は、東京大大学院工学系研究科の前真之准教授が基調講演を行った。タイトルは、「電気代も景気も大ピンチ どうする北海道!?」。地球と人に良いことは安くつくと強調し、これからの住宅は「高断熱、高効率設備、太陽光発電の3点セットを当たり前に」と会場を喚起した。