北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

橋本建設(石狩市、橋本和幸社長)は、ZEHビルダー登録事業者としてZEHの普及に取り組んでいる。2020年度に竣工した新築戸建住宅11棟のうち約6割がZEHまたはニアリーZEH、ZEH Oriented(オリエンテッド)のいずれかの要件を満たした。
同社が昨夏以降、とくに力を入れているのが、20年度のZEH補助金で新たに多雪地域も対象に加わった環境省所管のZEHオリエンテッドだ。強化外皮基準と一次エネルギー消費量の要件を満たせば太陽光発電設備など再生可能エネルギーを導入しなくてもZEHとして認められることから、橋本社長は「高断熱住宅の実績がある工務店にとって、ZEHに取り組みやすくなった」と評価し、全棟ZEHも視野に入れている。
6月5日(土)から一般公開予定の同社の新しいモデルハウスを取材した。建築地は札幌市東区北22条東9丁目。木造3階建で、同社の注文住宅シリーズの一つ、「自然素材の家」をベースにしている。太陽光発電(5.9kW)を搭載したニアリーZEH仕様だ。
敷地面積は88.16㎡、延床面積145.12㎡。断熱仕様は壁に16㎏高性能グラスウール100㎜を充填し、押し出し法ポリスチレンフォーム60㎜を付加。土間下は押し出し法ポリスチレンフォーム100㎜、基礎は外側に同100㎜、内側に50㎜。小屋裏は吹込みグラスウール18㎏を400㎜。第1種熱交換換気システムを採用、窓はトリプルガラス樹脂サッシ仕様。
コロナ禍を見据えたプランニングのこだわりも随所に見られる。玄関にシューズクロークとアウタークローク、さらに手洗い器も設置した。玄関とシューズクロークの土間部分は床暖房仕様とし、濡れた靴やコートをはじめ、スキーなどのウインタースポーツグッズも短時間に乾かせる。
2階には約18.5畳のリビング・ダイニング・キッチンを設置。床は無垢のフローリングで、天井は木材を見せる現わしとし、自然素材ならではの心地よい空間に仕上げた。
リビングの東面はサンゴの塗り壁材を採用。沖縄の海から許可を得て採取された風化造礁サンゴを用いたもので、調湿や消臭、断熱効果に優れ、マイナスイオン発生効果も注目されているという。
3階は子ども部屋を想定した洋室2部屋と夫婦の寝室。ホールにはワークスペースにもなる小さなカウンターを設けた。

「ZEHオリエンテッド」を高く評価する橋本社長
同社はリフォーム事業にも力を入れている。(一財)住まいづくりナビセンター(東京都)が公正、中立な立場で運営するリフォーム事業者検索サイト「リフォーム評価ナビ」に4月から掲載を始めたところ、掲載直後に2件の問い合わせがあり、5月に入っても増え続けているという。
フェイスブックやインスタグラムなどSNSを使った発信も開始した。橋本社長は「デジタルの活用を一層進めたい」と今後の展開を見据えている。