北海道の家づくりデータベース
函館エリア版(渡島・檜山)
2026年(令和8年)10月16日(金曜日)
ヒノキヤグループ(東京都)は10月20日付でイゼッチハウス北海道(札幌市)とそのグループ会社である大洋建設(同)の全株式を取得し、完全子会社化した。地元有力ビルダーを傘下に迎えて北海道エリアでの事業展開を本格的にスタートする。「桧家住宅」ブランドで全館空調システム「Z空調」を採用した北海道初のモデルハウスを2024年のゴールデンウイークに合わせて札幌市内の総合住宅展示場に出展し、札幌圏を中心に販売拡大を図る。
ヒノキヤグループはオリジナル全館空調システム「Z空調」を大きな特色として「桧家住宅」「パパまるハウス」「レスコハウス」の3ブランドの注文・分譲住宅を全国に展開するハウスメーカー。2022年12月期の年間販売棟数は4168棟、売上高は1347億1800万円。
22年4月にヤマダホールディングス(高崎市)の完全子会社となり、23年7月には住宅系子会社6社を吸収合併してカンパニー制に移行。リフォーム事業や断熱材事業、不動産投資事業も手掛ける住まいの総合企業グループとして拡大を続けている。
北海道進出もかねてより視野に入れており、21年12月から2年間にわたって札幌市内の住宅地に建設した断熱等級5の実験棟で積雪寒冷地におけるZ空調の性能を確かめる実証実験を実施。
その結果、真冬で外気温がマイナス12.6度の環境下でも室温が23度以上を維持できることが確認できたため、本格的に本道に商圏を拡大する方針を固めた。

イゼッチハウス北海道と大洋建設の社屋
その足掛かりとして白羽の矢を立てた地元ビルダーがイゼッチハウス。同社は高気密・高断熱技術に強みを持ち、省エネ住宅に特化して札幌圏を中心に年間50棟規模の注文住宅事業を展開している。ZEHの施工棟数で道内トップクラスの実績があり、全館空調の省エネ住宅を推進するヒノキヤグループの方向性と合致した。
グループ本社によるとイゼッチハウス、大洋建設の両社はヒノキヤグループの完全子会社として社名はそのまま存続。鏡原勲社長も現職のまま残り、グループ本社から北海道事業の推進を担う役員が派遣される予定という。
24年内に桧家住宅ブランドのモデルハウス3棟を札幌市内の総合住宅展示場に出展する計画で、最初の1棟は来年のゴールデンウイークにオープン予定。業界関係者によると第1号は北海道マイホームセンター森林公園駅前会場で、さらに同北会場とSTVハウジングプラザ宮の沢会場に出展が決まっているという。
昨年から不振が続く本道住宅市場だが、今年7月にはアイ工務店(大阪市)が本道に進出して積極的な営業活動を展開しており、さらに有力ハウスメーカーの参戦によって勢力図にどのような変化がもたらされるか、業界の注目が集まっている。