北海道の家づくりデータベース
帯広エリア版(十勝)
2026年(令和8年)8月31日(月曜日)

(一社)北海道ビルダーズ協会は7月6日、道立旭川高等技術専門学院と共催で、同学院建築技術科の学生を対象とした社会見学会を開催した。1年生と2年生合わせて18人が参加。武部建設(岩見沢市)と堀川林業(三笠市)の2社が見学先を提供した。
武部建設では、武部豊樹社長とスタッフが三笠事務所の敷地内にある古材ストックヤード、新事務所新築工事現場、作業場、古民家再生住宅を案内した。
同社は民家再生に力を入れており、古材ストックヤードには、戦前の建築物に使われていた木材や建具が保管されている。建物自体も昭和30年代に建てられた農家の納屋を移築再生したもので、当時の伝統的な建築技術がうかがえる。武部社長は、「墨付け、手刻みができる大工は、電動工具を使っても上手にできる」と話し、大工の伝統技能の継承を勧めた。
新事務所は、12月の完成を目指して工事が進められている。この建物も栗山町にあった明治初期の古民家を解体して移築したもので、現代の建築基準法に合致するように耐震性の強化などを行っている。生徒たちは土壁や天然石を用いた柱の石場建てなどを興味深く見て回っていた。
2年生の菅原諭司さんは、祖父が神社の装飾などを手掛けており、父も建築士という。自身は建築大工を目指しており、「今は手刻みで家を建てる建築会社は少なく、職場では使わないと思うが、手刻みの感覚を忘れないようにしたいと思った」と話した。
同じく2年生の岸川大樹さんは、先日岩見沢市で開かれたかんなの薄削りを競う「北海道削ろう会交流大会」学生の部で優勝した腕の持ち主だが、「大工の技能が必要な古民家再生はすごいと感じた」と話し、就職してからも削ろう会には毎年参加したいと希望を述べた。
同学院建築技術科は、今年の卒業生9人のうち5人が建築大工として就職した。2年生はこれからインターンシップが行われ就職先が決まるが、5人が大工を志望しているという。