北海道の家づくりデータベース
帯広エリア版(十勝)
2026年(令和8年)8月31日(月曜日)

テイストが異なるモデルハウス2棟
アシストホームの住宅ブランドを展開するアシスト企画は今年5月、全館空調YUCACOシステムを採用したスマート電化の建売住宅2棟を札幌市東区に建設し、モデルハウスとして一般公開した。
木造軸組工法2階建の延床面積100.62㎡で、両棟同じ間取り。給湯はエコキュートを採用し、1階の空調室に18畳用のルームエアコン1台を設置した。
UA値は0.33、C値は2棟それぞれ0.36、0.37で、9kWの太陽光発電パネルを搭載したNearly ZEH。蓄電池はオプションで対応している。
断熱仕様は、基礎外側に押出法ポリスチレンフォーム50㎜、壁は軸間にグラスウール105㎜、付加断熱に押出法ポリスチレンフォーム30㎜。天井は吹込み用グラスウール13K350㎜。
分譲価格は4180万円(税込)で、今月1棟の成約が決まり、残り1棟を公開している。
スマート電化の採用について同社営業コーディネーターの平澤亜紀氏は、初期費用無料の太陽光発電設置サービス、シェアでんきを導入したことが最大の理由と話す。「電気は高い」という断片的なイメージを持つ人が多いというが、「スマート電化だけでなく、家の性能や機器の省エネ性能と組み合わせて光熱費を抑えられることを案内すると納得してもらえる。熱源を分散すればそれぞれに基本料金がかかるのでまとめた方がお得」と説明する。
注文住宅の場合は、都市ガス地域かどうかや、施主がガス衣類乾燥機やガス調理機器を希望するケースもあるため、熱源の割合はスマート電化とガス併用が半々。施主の要望に沿って柔軟にベストな方法を提案している。
また、同社は昨年からYUCACOを導入しており、今年5月から建売住宅全棟にYUCACOを標準仕様としている。エアコン1台で暖冷房をすべて賄うため、光熱費や設備更新費用などのランニングコストが抑えられ、メンテナンスもしやすいことが採用の決め手だった。モデルハウスの見学者について、平澤氏は「建売を希望する方は立地の良さや価格を重視する場合がほとんどだが、注文住宅の参考に見学する方は全館空調やYUCACOシステム目当ての人が多い」と話す。
同社の注文住宅では全館空調に加え、長期優良住宅、耐震等級3も標準仕様としており、オプションで制震ダンパーも設置できる。最近は地震災害の増加から防災意識が高まっており、耐震性を重視して同社を選ぶ人も増えているという。その点、太陽光発電は光熱費の抑制だけでなく、防災の観点でもニーズがある。
2030年までに新築戸建住宅の6割に太陽光発電設備の設置を目指す国の方針を念頭に、同社は今後、太陽光発電を積極的に導入し、ZEHを増やしていきたいと考えている。そうなると必然的にスマート電化のニーズが増えていくのではないかと見込んでいる。