メディア掲載

道が南幌町でセミナーを開催

道が南幌町でセミナーを開催

「北方型2020」の現場を視察

道は11月10日、「南幌現地見学セミナーinみどり野きた住まいるヴィレッジ」を空知管内南幌町美園4丁目で開催した。新型コロナウイルス感染症対策で参加人数を制限したため、参加者は工務店など5人と道の関係者など合わせて約15人にとどまった。
武部建設(岩見沢市)が建設中の戸建住宅で、設計を担当したアトリエmomo(札幌市)の櫻井百子代表と武部豊樹社長、高松裕嗣棟梁が建物の仕様などについて解説した。

みどり野きた住まいるヴィレッジは、きた住まいるメンバーの建築家と地域工務店がコラボレートして住宅を建てるが、アトリエmomoと武部建設のコラボレーションは同住宅が3棟目で4棟目も建設中。1棟目のモデルハウスをベースに、施主のライフスタイルに合わせて設計し直した注文住宅だ。

最大の特長は、「大工の手仕事の技が見える」こと。天井や壁の一部を木組みのあらわしにしている。高松棟梁が墨付けし、ベテランの大工が手きざみした。あらわしには道産のカラマツ無垢材を使用。無垢材はねじれが発生するため、ボードを貼る壁など見えなくなる部分には集成材を用いるという。集成材は形状が安定し、コストカットにもつながる。
2階は勾配天井で登り梁のあらわしとした。大工の技の見せどころで、高松棟梁は「カラマツは長い材料ほどねじれが出やすいので、美しく仕上がるよう細かな調整が大変だった」と話した。

その美しさを損なわないように「照明器具は壁付けにする」と櫻井氏。お互いに意見を出し合いながら一緒に家づくりをしてきた両者は息がぴったりだ。施主との打ち合わせも初期の段階から設計者と現場代理人の双方が同席し、情報を共有するので家づくりがスムーズに進むという。

性能面では、同ヴィレッジで基準とした「北方型住宅2020」を満たしている。北方型住宅2020は道が推進する住宅の指針で、今年2月に策定。UA値が0.34W/㎡K以下、耐震等級2、一次エネルギー消費量は基準値より20%以上の削減(BEI 0.8以下)などを掲げている。
基準をクリアするための断熱材など部材の選定について櫻井氏は、「1棟目からのノウハウが蓄積され、標準化できてきた。経験を重ねるたびにブラッシュアップしている。労力も省けるようになり、その分をお客様にコスト面などで還元できる」と話す。

武部社長も、「建築家と工務店がお互いの良さを引き出しながら横並びの関係でうまくいっている。このコラボを続けていきたい」と意欲的だ。

メディア掲載 トップページへ