北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)6月15日(月曜日)

やまもくは、LIXIL(東京都)のリフォームフランチャイズチェーン「LIXILリフォームショップ」の前身であるLIXILホームウェルに2000年に加入し、リフォームの実績を積んできた。現在は、新築とリフォームで半々の売り上げ。道内の戸建住宅市場が低迷する中、前年度は会社全体で過去最高の利益を出したという。 LIXILリフォームショップは15年の発足当初から、加盟店がそれぞれの強みを生かすランチェスター戦略により「地域No1を取る」ことを掲げていた。同社の山口雄大社長は、「その先駆けとして、地域密着を続けてきた」と自負する。 同社の強みは、性能向上リノベーションに付加価値としてデザインを提案する「デザインリフォーム」を得意とすること。新築と同様に専任のインテリアコーディネーターが付き、内装はもちろんカーテンや家具までトータルコーディネートを提案。カフェなど店舗設計で培われたデザイン力が住宅にも生かされている。リフォームはビフォーアフターで比べられるので、どれだけおしゃれに変わったかが顕著に現れ、高評価が得られる。
加盟店のメリットについて、山口氏は、「情報共有ができること」を挙げる。地域ごとにショップを限定し、加盟店同士で競合することがないため、交流が活発に行われている。中でも山口氏と同世代の30代、40代の経営者が集まる「若手の会」は、相互視察などを通じて懇意にしているという。「人材育成や採用など経営者の悩みも話せる」と笑う。 また、専任スーパーバイザー(SV)の存在も大きい。同社は月1回、「ワイガヤ会議」といって、社員がやりたいことや課題を出し合う会議を行っている。そこで出された議案について外部の協力を仰ぐことも多く、SVのサポートを受けることもある。 最近では幹部候補生のために、戦略的な会計として注目されている「MQ会計」の勉強会をSVの協力で行った。事業方針発表にも立ち会うなど、「求めるものに応えてくれる」と頼りにできる。 見積もりや工程管理などの業務一元管理システムや施工管理アプリは、FCのパッケージに含まれている。「社内のDX化がスムーズに行えたのも加盟店だったから」と話す。
リフォームの今後について山口氏は、「リノベーションで性能向上したモデルハウスを作りたい」と語る。地域の人にリノベーションでこれだけ住まいが快適になることを伝え、良質な住宅ストックや空き家対策につなげたいとする。
また、同社は4月に不動産事業部を立ち上げた。OB客には40年、50年と付き合いの長い人も多く、家をどうするかの相談を受ける。OB客の愛着のある住宅を新しい顧客へ引き渡し、リノベーションすることを自社で行っていく。「これまでのお客様と新しいお客様の架け橋になれたらいいと思う」と山口氏。
買取再販にも力を入れていくが、普通にリフォームするのではなく、「付加価値をつけなければ難しい」と考えている。ここでも性能とデザインが大事な要素になる。
「デザインリフォーム」がテーマ