北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)5月24日(日曜日)

アートホーム(北見市)は、9月7日より札幌市中央区で同社がフルリノベーションした中古分譲マンションのオープンハウスを開催している。同社としてはマンションリノベーション物件のオープンハウスは初の試み。
築37年、地上8階建のRC造マンションの6階の1室、床面積64.20㎡を改修。既存の床、間仕切り壁、天井は撤去し、2LDKの間取りを1LDKとウォークインクローゼットにフルリノベーション。水回り設備も一新した。
同社は、今年2月にリノベーション事業部を新設。同社取締役副社長でリノベーション事業部ゼネラルマネージャーの小川世晃氏は「将来の会社組織の幅を広げると同時に、ベテラン社員の持つ技術や経験を活かす狙い」と話す。今後は、新規顧客を積極的に獲得し、戸建だけでなくマンションのリフォーム・リノベーションにも力を入れていく。
マンション改修については「エリア戦略」と話す小川氏。札幌市中心部のようにマンションが多いエリアでの改修需要は今後増えると予想し、「将来マンションリフォームは当たり前になると考えている。それまでにシェアを取るため今着手した」と明かす。オープンハウスもユーザー認知を広げる戦略の一環。「洗練されたマンションリノベ・リフォームを発信して、マンションリフォームならアートホームと印象付けたい」と話した。
また、今回の物件の無垢材のフローリングや土間のウォークインクローゼットのように施主のオリジナルの要望に応えたり、融資付けやユーザーの予算計画の手伝いも含めた提案をしたりするなど、これまで同社が新築事業で培ったノウハウは改修事業でも活用できると自信を見せる。
しかし、件数でいうとフルリノベーションを希望する顧客はまだ多くはないといい、フルリノベ2割、部分リフォーム8割の比率。「規模の大小は関係なく大事にやっていく。それも戸建と同じこと」と小川氏。
リフォームは新築に比べて高い利益率が必要と小川氏は指摘し、「新築の感覚でやってしまわないこと。リフォームに適正な利益率を意識する必要がある」と話した。
現在、苫小牧市内の分譲マンション1戸でも、フルリノベーションが進行中という。
小川氏は「ただ直すだけとは異なり、古いものの持つ良さにリフォームでさらに価値を付加できるとユーザーに知ってもらいたい」と意気込みをみせた。