北海道の家づくりデータベース
札幌エリア版(石狩・空知・後志)
2026年(令和8年)4月7日(火曜日)

北海道職業能力開発促進センター(ポリテクセンター北海道)は4月7、8の2日間、「見習い大工育成研修会」の初回講習を開催した。
同研修会は(一社)JBN・全国工務店協会による大工育成プロジェクトの普及を進める(一社)北海道ビルダーズ協会(武部豊樹、菊澤里志代表理事)の要望を受け、ポリテクセンター北海道が育成プログラムを開発したもの。2017年から毎年実施している。
参加したのは三五工務店(札幌市)、丸三ホクシン建設(石狩市)、水野建設(音更町)の各1人と、エーステック(札幌市)の2人で計5人。19歳の新人から29歳の若手大工まで3年間一緒に学び、施工技術の習得を目指す。
ビルダーズ協会の代表理事を務める武部建設の武部豊樹社長は、さまざまな木造建築に対応できる大工になることと、大工の仲間づくりを目的に挙げ、「不安や辞めたくなることがあっても仲間と話せば乗り越えられる。そうして3年経つと違う景色が見えてくる」と研修生たちを激励した。
初日の講習は大工の基本である道具の手入れについて。大工歴46年のベテラン現役大工、橋本正治氏が講師を務めた。ノミの刃を研ぐ実習では、一人ひとりに手本を見せながら指導した。
1年生は1回につき6時間の研修を年15回、合計90時間受講する。部材の墨付けや加工、建て方、小屋組み、断熱気密、ボードの収めなどを習得。2、3年目に入ると給排水、電気、クロスなど専門工事まで幅広く学ぶ。
道ビルダーズ協会理事で大工育成委員長の首藤一弘氏(丸三ホクシン建設社長・石狩市)は大工が激減している現状を訴え、「日本の木造大工は一から仕上げまで行う職人で、その技術は海外から高い評価を受けている。そんな大工を育てていきたい」と話した。