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【スノーピーク】住宅産業とコラボレーション

【スノーピーク】住宅産業とコラボレーション

アウトドアで広がる新しい家づくり

キャンプ愛好家に絶大な人気を誇るアウトドアメーカー、スノーピーク(新潟県三条市)が住宅産業と連携し、アーバンアウトドアというライフスタイル提案を進めている。アウトドアがブームになっている今、家作りの新たな動きに注目が集まっている。

■アウトドアを日常に

スノーピークは、都市生活者が普段の生活の中で自然を感じられる暮らし方を「アーバンアウトドア」として提唱。2013年から首都圏でマンションデベロッパーやハウスメーカーとコラボレーションをスタートし、15年にアーバンアウトドア事業を発足した。

事業のテーマは、「野遊びできる家」の提案。キャンプ場など野外のフィールドに出かけなくても、スノーピークのイスやテーブル、キッチンツールを使ってアウトドアを家で楽しもうというものだ。たとえば、ウッドデッキで食事をする、庭で焚き火をする、ベランダでコーヒーを沸かす、家の中でも照明を消してランタンを灯せば非日常の時間に変わる。

こうしたシーンを、工務店など家づくりに携わる企業と一緒に提案していくことで、より具体的にメッセージできる。同事業担当の王治菜穂子氏は、ここ数年でアーバンアウトドアのスタイルがかなり浸透してきたと言う。「SNSでも、我が家ではこういう風に使っているといった普段使いされている写真が数多くアップされている」。

■マンションにも提案

住宅産業とのコラボレーションのスタイルとしては、shop in shop(ショップ・イン・ショップ)が挙げられる。提携企業がスノーピークの特約店になり、ショールームやモデルハウスの敷地などにショップを開設して製品を販売するものだ。モデルハウスのコーディネートも行うが、あくまで暮らし方というソフトの提案であり住宅の仕様を作ることはない。

戸建住宅だけではなく、マンションの共用スペースの監修も手がける。東京都心のタワーマンションにキャンプサイトを作るという大胆な試みも行った。住人たちがバーベキューなどを一緒に楽しむことで仲良くなり、良質なコミュニティが育まれるという。

道内では、現在、ジョンソンホームズ(札幌市)が提携。直営の雑貨・インテリアショップのザ・ジョンソンストア(札幌市中央区南1条西6丁目)などにスノーピークのshop in shopを開設している。この提携は、母体のヤマチユナイテッド(札幌市)とスノーピークの創立年が奇しくも同じで、60周年記念を迎えたことがきっかけになったという。

ショップマネージャーの小鍛冶美穂氏は、「研修でキャンプを体験してからアウトドアを楽しむようになった。ホットサンドクッカーなど家の中で使いやすいものから取り入れていくのがいいと思う」と話す。

■北海道の今後の展開

王治氏によると、道内におけるスノーピークの今後の展開は未定だが、北海道ならではの提案が考えられると話す。「雪国のため長い冬を家の中で過ごす人が多いと聞いた。キャンプ場に行くのが大変な季節こそ庭で焚き火をしたり、美味しい食材で料理を楽しんだり、アーバンアウトドアが活かされると思う」。

現在のアウトドアブームは、働き方改革などで余暇を充実させたい人が増えた結果と言われる。

家で過ごす時間が長くなり住宅の在り方が見直されている今、アウトドアを楽しめる家は、新しい提案になりそうだ。

拡大するアウトドア市場

アウトドア人気がますます高まっている。9月に矢野経済研究所(東京都)は、国内アウトドア関連市場の調査結果を発表した。2018年は市場規模が5000億円を超え、前年比107・5%と推計。分野別ではキャンプやハイキングなどのライトアウトドア分野が54・8%を占める。

キャンプ人口は増加が続き、従来シーズンオフとされてきた冬季も楽しむ人が増えている。これを受け、スポーツ量販店などではキャンプ用品売場を通年展開するようになった。

19年も市場の拡大が見込まれ、アウトドアライフは日常の風景になりそうだ。

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